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2018年11月25日〜2018年12月1日


11月25日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2018年11月25日】
 ライヴを見ようと街まで出かけたが、(財布の)補充を忘れて…まずコンビニでの通販物受け取りを諦めた。改札で、ICカードのチャージも10円不足だったが、とりあえず10円だけチャージ(地下鉄の精算機が10円単位で補充できることに感心した)。

 堺筋本町「HOPKEN」での13時半開場「School girls' high heart」に。12時半過ぎたところだったけど、1階でランチ。あと15分というところで、一旦出て、周辺をぶらぶらしてから13時半戻ったのだけど、まだの様子。ふたたび出て、鯉を眺めたりしつつ、14時5分前に戻ったけど、まだだった。ご厚意で待たせてもらうことに。ほどなくして開場。14時半開演。出演は、順に、影山朋子さん、yojikとwanda、に角すい。

 このあいだひさしぶりにゑでぃまぁこんに参加しているのを見たビブラフォン奏者の影山朋子さんソロ。ビブラフォンの弾き語り。前に見たときやアルバムよりも、歌も晴れやかなかんじがした。ウッドベースの甲斐正樹さんが途中から入り、デュオ。さらに企画の元山ツトムさんのペダルスティールが入る。ウッドベースとの相性がよかった。ペダルスティールも時折凶暴なかんじがいいコントラストになっていました。

 yojikとwandaは最初から元山さんとのトリオで。オリエンタルでエキゾチックなかんじに。元山さんが1階とのかけもちでリハーサルができず、その場で打ち合わせるかんじになって、yojikさんがぽつり「ゆるゆるですな」。それもまたいつもとちがうかんじにつながっていたかもしれない。走るに走れなくて。「できるかな」コーナーと呼ばれていた新しめの曲では、「短い邂逅」という曲が、話し合うということが疎かにされている現状へのプロテストソングのように思えて、印象深かった。空気を鎮めるよう曲調も。

 に角すいは、大阪での初ライヴの日に台風にあたってしまい、急遽、「喫茶アオツキ」でやったという伝説のデュオ。その後、吉上恭太さんと対バンされていて、聞きたかった。ピアノとヴォーカルの飯島はるかさんと、ヴォーカルの平沢なつみさんのデュオ。テンションの高い弾けた歌に、さらにはっとさせられる跳躍がある。元山さんも最初から参加。ここでもコントラストになるような音を出されてました。
 最後に、アンコール代わりの全員合奏で、それぞれの曲を1曲ずつ。1曲ずつやるというのがいいな。このとき限りの演奏だけど、よかった。

 補充を忘れたので、物販コーナーも見て見ぬふりをしなあかんかなと思っていたのだけど、財布を確かめたら、500円硬貨が3枚あった。助かった。11月24日発売のに角すい『カーテンコール』を購入。漫画家いがわうみこさんによる「マンガでわかる!に角すい」が掲載されたチラシをいただく。新譜案内は「裏面に大事なお知らせがあります」とあるので、チラシというか…漫画がメイン。このあたりのユーモアが独特やなと思います。

11月26日(月)
[一回休み]
11月27日(火)
[一回休み]
11月28日(水)
[一回休み]
11月29日(木)
[一回休み]
11月30日(金)
[一回休み]
12月1日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2018年12月1日】
 に角すい(にかくすい)『カーテンコール』を聞く。仄暗い中をわずかな光をたよりに進んでいくような歌。時折思い切って走り出すように、あるいは、ふと気付いたように曲調が変わるところに、複数の時間の重なり、景色の広がりを感じる。寂しいけど、寂しくない、と矛盾したことを言いたくなるメランコリー。賛美歌のようでもある。それにしても、タイトルとグループ名の文字がちっちゃい。ほいで、所持金不足で買えなかった1枚目『反射する余韻』のほうは定額制配信で聞けることを帰宅後に知り(ほんまです、信じてください)、すんません、ライヴで聞いてとてもよかった「奇跡の街」が入っているので、とりあえずそれで聞いてます…。
  に角すいを聞いていて、あ、このかんじ、と記憶の中で引き寄せられてくるものがあって、なんやろと思い返すこと数日、アリソン・クラウス&ユニオン・ステイション『SO LONG SO WRONG』、ケイト&アンナ・マッギャリグル『MATAPEDIA』あたりが浮かんできた。

 木曜日の夜、木曜日の夜中、眠れなかったこともあり、思い立って、餞別コンピとして、2018年振り返りコンピを作ろうと思ったのだけど、移動中は配信に頼っていたせいで、mp3化しておらず、一枚一枚PCへの取り込みから。WMPだからなのか、独立レーベルの作品だからか、CDをリッピングという行為自体が廃れているのか、アルバム情報を検索してもひっかからず、曲名も自力で入力。途中で眠ってしまった。間に合わなかったが、結果的には、渡す機会もなかった。

 午後から、心斎橋「ビックステップ」で開催されるレコード市「音盤大学」に。地下とだけ覚えていたのだけど、「スポーツタカハシ」の中とは。ふだんはスケートボードができるスペースらしい。15時からの「HORA AUDIO presents モノノネラジオ」で、犬伏功さんと湯浅学さんがジョー・ミークをかけるということで。今回は、別会場ではなく、会場内に小さなステージが設けられ、そこで話をするというスタイルで、レコードを探しながら聞くことができる。でも、せっかくなので、スピーカーの近くで聞くことにした。犬伏さんが最近入手した "I HEAR A NEW WORLD" のオリジナルEPは両面とも。音が鋭い。ギターが左のそのへんではっきり聞こえる。音の動きも明瞭。予定されていてキャンセルされたLP版のためにミックスし直した可能性にも触れられていたけど、悲しい結末にならなければ、きちんと残されていたのでは、とたらればなことも考えてしまう。
 会場で買ったのは3枚。フェイ・ロフスキー "Christmas was a friend of mine" b/w "All The Same"、イルミン・シュミット&インナー・スペース・プロダクション "KAMASUTRA: VOLLENDUNG DER LIEBE"(1969年の映画音楽発掘)、バルネ・ウィラン・アンド・ヒズ・アメイジング・ロック・バンド "DEAR PROF. LEARY"。

 帰宅すると、郵便物がふたつ。クルアンビン Khruangbin "Christmas Time Is Here" b/w "Christmas Time Is Here (Version Mary)"、届いた。注文に出遅れたので、届いてよかった。それと、伊藤重夫さんの『ダイヤモンド・因数猫分解』(IceCREAM GARDEN、2018年11月)。収録されているのは以下。

  • ダイヤモンド 全5話 掲載誌「A*ha」
  • ななちゃんのキャップス 掲載誌「Tips+2号
  • 反省生活入門 掲載誌「夜行」
  • ママレードのプリンセス 掲載誌「COMICばく」
  • ワルキューレ・塔をめぐってより ReMix

  • - 因数猫分解 掲載誌「CHRIS No.005」
    - コートにすみれ 掲載誌「COMICBOX 」
    - 1922年アインシュタイン 
    - ワルキューレ1 掲載誌「夜行13」
    - 塔をめぐってより 掲載誌「夜行12」
ReMixは、複数の作品の扉を外し、一部、短く編集して、再構成したものとのこと。「ダイヤモンド」は、バー「レティシア」閉店をめぐる第4回が最初に置かれている。メインストーリーとは別扱いということだろうか。

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2018 Kijima, Hebon-shiki