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2018年11月18日〜2018年11月24日


11月18日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2018年11月18日】
 「恵文社一乗寺店」で開催されている「かまくらブックフェスタ in 京都」へ。ひさしぶりに、西院で自転車を借りて。半年期限の貸出カードを、一回しか使わなかったなと思って取り出したら、11月いっぱいだった。5月以来。地震、酷暑、台風が続いたことを思い返す。
 cottageでの「かまくらブックフェスタ」で「ぽかん」8号を購入。隣の雑貨コーナーを抜けようとして、展示が目にとまったので、ちゃんと見ることにした。史枝さんという作家の古布を使用したパッチワーク作品(雪待月の服と絵展)。色合いと、家や植物のモチーフが目にとまったのだけど、自身の心情を反映した人物ものも多く、特に初期は怒っている作品が多かった、と話されていた。

 通常の書籍コーナーに戻ると、昨日、既に12月号が出ていて、買いそびれたなと思っていた「ラティーナ」11月号(777号記念号)、訳者の天野健太郎さんが急逝されたことを知り、やはり昨日買おうと思っていて買えなかった呉明益著『歩道橋の魔術師』と、気になっていたけど何処で売ってるのかわからなかった寺尾紗穂さんが親交のあるミュージシャンに依頼して編んだ文集『音楽のまわり』、財布がそこで終了しました。「ラティーナ」11月号は、音楽コーナーはもちろん、新刊コーナーにも平積みではなく立てて目立つようにたくさん置かれていた。店と関係がある記事があるのだろうか。

 自転車で来たのに、財布が終了してしまったので、何処にも寄らず…寄れず。行きは、通ったことのない道を選んだつもりで、見覚えがあったりしたのだけど、帰りは、先日、「チタチタ喫茶」に行ったときに、道を間違えて少し歩くことになった堀川通を南下することに。ここは脇に観光名所もなくて(と迂闊に書くと怒られそうだけど)、堀川と広い道路が横たわっているので、走るのには心地よかった。京都市中心部のわかりやすい道は、おおむねバス路線であって、停留所が歩道の自転車用部分と重なっていること、観光名所があることで、自転車にとっては難所のところがちょくちょくあるもので。

 帰りの電車が、妙にヘタで、踏切のない地下内で急ブレーキがかかって警笛を鳴らしたり、駅に着くたびにぐっと負荷がかかるような停車のしかたをしていた。ヘタなのかどうか確かめようと、早く帰れる便に乗り換えずにそのまま乗ることにしたのだけど、買った本を読んでいるうちにそのことを忘れ、しかも乗り過ごしてしまった。

11月19日(月)
[一回休み]
11月20日(火)
[一回休み]
11月21日(水)
[一回休み]
11月22日(木)
[一回休み]
11月23日(金) 【▼ぐりぐらメモ/2018年11月23日】
 「あとは翌日午前中に提出するだけ」というところまで準備を終えたところで、夕方に変更が入って、やり直しということが続いていて、残業代で、注文に踏み切れないまま発売日を迎えている箱もののひとつくらい行けそうなかんじです。PDF上でマーキング(ハイライト表示)すると、ページを差し替えても、マーキングだけ残るので、位置が変わっていないところはマーキングし直さなくて済む、ので、それでなんとか、なのだけど、技術革新の恩恵と言っていいのか。地味だが。

 思い立って、奈良へ。「奈良県立図書情報館」で行われている「タラブックス展 インドのちいさな出版社とゆかいな本づくり」を見に。サイトに案内されていた近鉄「新大宮駅」で降りてバスで、と思っていたのだけど、1時間に1本か2本しかなく、時刻表によれば次の便が来るのは30分後。うーん。実は、自宅最寄駅から電車に乗ったところで、「トイレに行っておけばよかった」ことに気付いたのだが、ふだん利用していない駅での乗り換えで、トイレを見つけることができないまま、乗ったほうがよい電車が来たので乗り、着いたらと思っていたのに、新大宮駅は簡素な駅でやはり見つけられず、その意味でも途方に暮れてしまった。歩きました。用足しは、途中のショッピングセンターで。通りがかった学校に「ノーメディアデイ」の幟が目について、「古い学校なのかな、奈良だから、撮影されたり、取材されたりするのかな」と一瞬思ったけど、いや、スマフォ等の持ち込みをしない日ということかと思い直した。ちゃんと調べていないけれど。学校に通う子供が居る同僚に訊いてみようかな。

 図書情報館は、本を備えているだけでなく、スタジオや編集ができる施設があり、インプットとアウトプットのための施設ということらしい。一部スポンサーを募って、購入するなどして、雑誌や紀要も多かった。この展示は、東京などで行われていたものの巡回ではなく、独自のもののようで、こじんまりしたものだった。でも、道具や作業の紹介、インド各地の紹介があり、なにより、本の実物をじっくり見ることができた。ビジュアルとともに、インド各地の文化を伝えるテーマが伝わる展示になっていた。それと、絵本、インドの民俗芸術、アウトサイダーアート、語り手、手作りなどの関連本を選んで、揃えていて、面白そうな本をいくつも見つけることができた。共有スペースだったので、音を消してだけど、記録映像も見ることができた。

 館内をひとまわりしてから、紙コップのコーヒーで一服し、さて。15時から2時間半居たことになる。既に日は落ちている。歩くための道を確認してはいたのだけど…外に出たところで、ちょうどバスが入ってきたので、乗ってしまいました。病院など、かなり細かいルートを通って、近鉄奈良駅まで。そこから歩いて、気になっていたレコード店、「THROAT RECORDS」に。路地裏のビルの2階あたりを想像していたのだけど、大きな通りに面した店でした。Lostageというバンドのひとが運営されているのだけど、独立系のひとたちの作品だけでなく、中古盤も普通に売っていた。ゆうき『ihati ep 3』、知らなかったバンドだけど、カバーデザインとB面にドノヴァン "Superlungs My Supergirl" のカバーが入っていることでシック・アルプス Sic Alps のシングル "L. Mansion"、それと300円コーナーに、マキシン・ナイチンゲール "RIGHT BACK WHERE WE STARTED FROM" の日本盤があって、持っているものよりも状態が良さそうだったので。

11月24日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2018年11月24日】
 川西市に。以前、絹延橋うどん研究所に行って以来。清荒神で「ちょうちょぼっこ」の杏さんが始めたお店「casimasi」をついでに覗くつもりでいたら、きょうはお休みでした。兵庫方面で寄り先を検討してみたけれど、移動時間を考えると、滞在時間が一時間なかったりするので、諦めた。早く着き過ぎても、と思い、途中下車して、定期更新など。ルートを変えることも考えたけど、運賃が余計にかかってしまうとなると、二の足を踏む。きょうは、というか、きょうもあちこちで見たい演奏会をやっていて、迷ったのだけど、初めての場所(店)、ひさしぶりのひとということで。プロモーション映像がとてもよくて、発売記念ライヴに行こうと思っていたのに、タイミングがあわず、アルバムも未入手のままだったYossy Little Noise Weaverを聞きに行くことにした。

 「川西能勢口駅」から能勢電鉄線路沿いに少し歩いたところにあるバー「DUMBO」。ふだん置かれているのであろう机や椅子をとっぱらって、10人ほどが掛けられる臨時の席が3列。近い。演奏は18時から。向かって左にYOSSYさん、右にicchieさんのデュオ編成。アルバム『Sun and Rain』の1曲目「Thunder」でスタート。2曲目には、オムニバス『apart my surround』に入っていて、YLNWのしっとりとした演奏でこんな(良い)曲だったのかと気付いた「The World Is Waiting for the Sunrise」。新譜にちなんでの選曲だろうか。以前から太陽や自然にまつわる曲が多い、とYOSSYさんが話されていたけれど。2作目『WOVEN』や3作目『VOLCANO』の曲もいろいろ演奏された。『Sun and Rain』収録曲はほとんどやったと思う。1曲1曲、タイトルと収録アルバムを告げ、背景やエピソードを話す様子に、どの作品も丁寧に扱われているのだなと改めて思った。アルバムではハナレグミが歌った「雨ふり」をベベチオの早瀬直久さんと。この1曲のためだけの特別参加でした。
 カバーを、と言って、やはり『apart my surround』に入っていた「Walk On A Wild Side」を、かなりアレンジを変えて、演奏されてました。YOSSYさんの流れるようでいて、ごつごつとしたリズムが感じられるエレピと、icchieさんの雲間から射し込む太陽のようなトランペット。トランペットを吹いていないときに、icchieさんが鳴らすキーボードの音も、鳥のさえずりのようで可愛らしい。2部構成で、2時間。楽しい時間でした。なかなか行けなかったけど、ここで聞けてよかった。

 『Sun and Rain』と、YOSSYさん、icchieさんの二人に小池龍平さんを加えたトリオによるボサノヴァカバー集『JOBIM NIGHT』を購入。『Sun and Rain』にサインをいただいて、帰宅。ココアのカップを足元に置いたまま、忘れてきてしまったのが失点。すみません。

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2018 Kijima, Hebon-shiki