目次に戻る

2018年10月14日〜2018年10月20日


10月14日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2018年10月14日】
 午後から忘れ物センターに。メガネは届けられていました。よかった、けど、脱力。このために出るには出たし、ものも出てきたので、そのままイベントに行けるかと思っていたけれど、その気起らず。戻ることにしたのだけど、戻るのもつまらない。各駅停車で、時間をかけて、京都まで出て、ぐるっとまわって、探しものは見つけられず、書店で「ラティーナ」10月号だけ買って、帰ってきた。

 「ラティーナ」誌は、「音楽とラジオとエッセイと」と題された日英米以外の音楽が聞けるラジオ番組の特集だけど、どちらかと言えば、添えられた吉澤成友さんのイラストが気に入ったので、手元に置いておきたいという動機で。バンドをされているそうだけど、それは聞いたことがなくて、キセル『Songs Are On My Side』のカバーイラストが良かったことを思い出した。イラストの作品集も出版されているらしい。

10月15日(月)
[一回休み]
10月16日(火)
[一回休み]
10月17日(水)
[一回休み]
10月18日(木)
[一回休み]
10月19日(金) 【▼ぐりぐらメモ/2018年10月19日】
 水曜日に健康診断があり、当日の朝までは、その、なんというか、仕込みのために、終わってからは、事後処理のために、眠れないわ、お腹痛いわで、体調すぐれず…でした。理由があって、衣替えを延期していたもので、ここで風邪を引いたら、何言われるかという懸念もあったりして。

 仕事帰りに、日本橋「味園ユニバース」に。坂本慎太郎さんのライヴ。事故があったらしく、電車のダイヤグラムが乱れていて、駅あと三つというところで止まってしまったりしたけど、整理番号が呼ばれるときには間に合った。物販に列ができていたけど、見送って、場所を確保。場合によっては座れるように、と思ったが、開始が近づくにつれて、それはないか、という気分に。始まったら、それどころではない、かんじに。座る必要もなかった。

 左から、AYA(ベース)、菅沼雄太(ドラムス)、坂本慎太郎(ギター)。曲によって、坂本さんの後ろに、サックス、フルート、パーカッション、鳴物いろいろで西内徹、というラインナップ。どんよりまったり、と、びしっきびっ、と、ぐわーんしゅわーん、がいっしょに、かわるがわるに来るかんじで、身体のあちこちが踊ってました。端っこにいたので、気をつけてないとリングアウトしそうだったけど。「ナマで踊ろう」での坂本さんとAYAさん、あれを弾きながら歌えるのかと感嘆したり。「義務のように」での西内さんのマラカスを打ち鳴らす姿が目に焼き付いていたり。二時間近く、ひたすら演奏。

 汗だくに。衣替えを延期していた理由は、これでした。安田謙一さんのDJでクールダウンしてから、帰ろうと思ったら、空いてきた客席スペースで踊りまくるひとたちがいて、楽しかった。外に出たら、少し寒かった。でも、心地よかった。来週から上着を着ます。
 帰りもまだ電車のダイヤグラムは乱れたままで、少し長い間、乗ってました。持て余していたものの、聴後感がまだまとまってなくて、坂本慎太郎、と名前を出して、つまらんことを言うのも気が引けて、アホなことばかり呟いてました。

10月20日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2018年10月20日】
 封切のときにタイミングを逃した(気がついたら最初か最後の回になっていた)濱口竜介監督『寝ても覚めても』を見に、「イオンシネマ茨木」に。ここでは金曜日からの公開だけど、一日二回午前中の開始のみ。11時半からの回に。雨が降られなくてよかった。
 小説では主人公、朝子の視点から語られていたけれど、映画の朝子は、特に2011年3月11日の地震が起る後半以降は、朝子に惹かれる亮平からの視点に重心があったように思う。夢のような恋を得て、失った朝子の表情や言葉は終始こころここに在らずで、亮平と付き合っている間もそのあやうさは続いている。小説を先に読んでいたからそう感じたのだろうか。こころここに在らずだけど、目の前のものに接近しようとしてはいる。夢のような恋の相手、麦は謎だらけの人物で、間欠的にあらわれるタイムトラヴェラー(『きみがぼくを見つけた日 The Time Traveler's Wife』を思い起こした)のようだけど、やはり表情も言葉もふわふわしている。しかし、彼は朝子の写し鏡のようなもので、「接近」する必要がない。でも、つかむこともできない。亮平の側も、朝子をつかめてはいないが、接近する必要がないからではない。何故つかみたいのか。転回は、再び現れた麦と共に北へ向かう車中で、防波堤に囲まれた東北の道を走っている途中に訪れる。
 小説よりは、かなり整理されて、変な言いかただけど、映画の視点も朝子に接近しようとしている(「いい」ようにとろうとしている)ように感じた。周囲の友達も、小説よりも優しい。岡崎のその後の設定変更は、その優しさのつけを払うような形でなされた気がしなくもないけれど。

 上映終了後、外に出たら、駐輪場の自転車が3台倒れているのが目に入った。あらら、と思い、起したが、ふと見渡すと、列ごと倒れているところもある。風が強かったのだろうか。そこまでくると、係員の仕事だと思い、そのままにした。遅い昼食をと思い、近くの「百花」に行ってみたら、「本日は終了しました」の札。看板も錆びついている。あとで調べたら、一年前に喫茶営業を終了していた。近くに行くことがあれば寄っていた店なので、残念。

 特にあてもなかったが、先週の続きで、京都に。気力がなくて、「nowaki」で中田いくみさんの絵本の原画展があったのと、先週回れなかったところに。中田いくみさんの絵本『やましたくんはしゃべらない』は、ガケ書房/ホホホ座の山下さんの本にあった少年期のエピソードを元にしたもの。中田さんの絵の、ちょっと不満気な少年少女の表情が好きなので、いい組み合わせだと思う。絵本を購入。中田いくみさんが来られていたそうだけど、ちょうど外出していて、居られなかった。

 川沿いに北に向かって歩いていると「BIG ISSUE」販売員のひとを見つけた。先日、健康診断を受けた帰り、以前ときどき買っていた販売員のひとを探してみたけど、居なかった。もう販売員はやめられたのかもしれない。それで、買おうと思っていた342号(書きおろしショートストーリー特集)と最新号の345号(ボブ・ディランへのインタビュー。台湾版と同じかな)を。

 「誠光社」に。買おうと思っていたものを手にとって、めくって、やめたり、知らなかったもので面白そうなものがあったり。店舗でないとなぁ。贅沢な話になってしまったけれど。「XS BOOKFAIR」という小さな本のフェアで、ミズモトアキラ『武田百合子「富士日記」の4426日 (1)』を購入。『富士日記』読書会をきっかけにウェブで連載されているものをまとめたものとのこと。

 もう一軒、寄ったところがあったのだけど、「CLOSED」になっていた。調べれてから行けばよかったのだけど、昼は15時まで、夜は18時からなのでした。外にその旨の看板でも出しておいてもらえればよかったのだが。さらに北に歩いて、出町柳から帰宅。行きもだったのだが、遅延していて、また長く乗ることになった。うつらうつら。

目次に戻る

2018 Kijima, Hebon-shiki