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2018年7月22日〜2018年7月28日


7月22日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2018年7月22日】
 自宅近くの書店では売っていない気になる本もあるし、評判の映画がそう遠くはない、行ったことがない映画館でやっているということもあり、息抜きに出かけてみようか、と思っていたのだけど、午後から、地震対応に。
7月23日(月)
[一回休み]
7月24日(火)
[一回休み]
7月25日(水)
[一回休み]
7月26日(木)
[一回休み]
7月27日(金) 【▼ぐりぐらメモ/2018年7月27日】
 月曜日の帰りに、ツイターを見ていたら、宮崎貴士さんの書き込みで、TBSラジオ「赤江珠緒たまむすび」でyojikとwandaの曲がかかったらしいことがわかった。ポッドキャストがなくなってから「たまむすび」をあまり聞いていないので、ひさしぶりに聞いてみたいという気持ちもあって、早速raikoで聞き出した。曲がかかっただけかと思っていたら、視聴者からの疑問を解決する「竹山、ガムテープ買ってきて」のコーナーに、通りすがりにたまたま見かけたデュオについて捜索依頼が出ていたのでした。
 それはyojikとwandaではないかという視聴者からのおたよりでいろいろ語られているのが面白かった。で、「愛しのアンナ」がかかったのだけど、そのまま聞いていたら、なんとご本人たちがスタジオに登場。話を聞くだけでなく、その場で「ナツ」のライヴ演奏まで行われて、びっくり。目撃されたのは、ちょうど「HOPKEN」でおふたりを聞いた日の前日だったかに二子玉川で行われたイベントでのことでした。聞いていたら、すぐにわかったのに!それはともかく、このところ、いいニュースがなかったので、これはうれしい出来事でした。

 月火の通勤読書は、田中雄二『エレベーター・ミュージック・イン・ジャパン 日本のBGMの歴史』。日本BGM協会からの依頼で書かれたものがベースになっているということで、業務用音楽利用の変遷が綴られている。実用を前提として制作された音楽を提供する流れ、聞くことを前提として制作されたレコードを利用する流れについてまとめられている。前者では技術開発やビジネス展開、作曲家など音楽制作者たちの話が、後者では放送局を含めた著作権の問題が中心。大阪有線の敷設が問題視されていたことは知っていたけど、かなりアコギなやりかたをして、既成事実化し、手打ちに至った経緯が記されている。
 功績の讃えかたなど社史本を思わせるし、業務用ということで利用者も企業や店になるということもあってか、経営者側、管理側の視点が中心なのだけど、現場(聞かれかた)の描写があると、歴史がより身近に感じられたかもしれない。ある時期までは、レコード音楽よりも親しまれていた(ことは指摘されている)はずだから。

 著者の田中雄二氏の本は、電子音楽や子供のための音楽についての本は読んでいたけれど、後者についてのごくごくわずかな情報提供がきっかけで読むことになったツイターは、偽善者を叩くという自認があるのだろうけど、思い出し怒りの発作のように同じことを執拗に繰り返して特定の人物を攻撃する様子が、読んでいて、つらかった。著作と関連付ける必要はないかもしれないけど、ちょいちょい勘違いもあり。フォローされている間は申し訳ないので我慢していたけれど、ある日外れていたことに気付いた。やっと外すことができて、目にしなくて済むようになり、助かった。

 水曜日、11年勤めたN氏の退社。彼の音楽趣味は聞いていなかったので、餞別コンピは、最近聞いてるものを準備していたのだけど、前日に11年になりましてという話を聞いたので、夜、選曲をやり直して、1年1曲の11曲。「わたしが」11年の長さを実感するために。

 先々週の金曜日に発覚した漏水による水道代請求予定額じゅうまんえんについて、水道局から災害漏水のため、減額する旨の通知が届きました。助かりました。大丈夫だと、声をかけてもらっていたものの、生きた心地がしなくて。そりゃ、まぁ、他にも補修しなければならないところがあり、それはそれでうぎゃーとなるような出費になるのだけど、ひとつでも、解決して、よかった。

7月28日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2018年7月28日】
 台風第12号(ジョンダリ台風)が高気圧の壁に沿って、左向きのカーブを描いて、東側から近畿地方にやってくる、ということだったのだが、朝から、曇り空ではあるものの雨風はそんなにひどくなかった。ただ、移動は控えめにすることにした。「京都レコード祭り」も気になるギャラリーも見送り。様子を見ながら、昼遅くになって、雨戸を閉め、折りたたみ傘は置いて、大きな傘を持って、外出。

 北浜/南森町付近に行くことが多いけど、難点は大きな書店がないことで、気になる本があっても見に行けない。出かけるなら、ついでに見たい、と思っていたのだけれど、電車に揺られながら、あ、と気付いて、ひとつ前の駅で降りた。天満橋駅の駅ビルに「ジュンク堂書店」が入っているではないか(昔は「HMV」もあった。もう辞めたかつての同僚が勤めていたことをあとから知った)。いくつか覚えている本を確かめては棚に戻したりしつつ、「フリースタイル」39号を購入。通勤路途中の書店では売ってへんのです。

 暑さがひどくない、のは台風の影響か。天満橋から北浜に向けて、一駅歩く。「雲州堂」での「絵本カフェ holo holo 10周年祭」2 daysの第一日に。きょうは、真黒毛ぼっくすレコ発ライヴとの合同企画。出演は、冬支度 with 渡瀬千尋・藤江隆、カニコーセン、真黒毛ぼっくす。真黒毛ぼっくすは、長く活動されているものの、接点がなく、大所帯らしい、中川五郎さんと一緒にやっているらしい、「酔いどれ東京ダンスミュージック」という歌がある、等、断片的に知るのみでした。今回、『アダチダイナマイトレビュー』の発売記念ライヴにあたり、大阪編では、関西のミュージシャンによる特別編成バンドが組まれるということ、タイトル曲の「アダチダイナマイトレビュー」がよかったことで、聞きに行こう、と。

 最初に、冬支度に渡瀬千尋さん(ドラムス)、藤江隆さん(エレクトリックギター)が加わったカルテット。この編成も楽しみにしていました。渡瀬さん、藤江さんそれぞれが加わった形は聞いたことがあるけれど、4人編成は逃していて。渡瀬さんも本格的なドラム演奏は聞いたことがなかった。冬支度の演奏は、曲の慎ましさに比して、演奏は豪気で歯切れがよいのだけど、そこにリバーブのかかったギターがふわっとした陰影のある輪郭を加えていた。渡瀬さんのドラムは、陰影のある輪郭にも歯切れのよいリズムにも細かく応じていました。小沢健二作品のカバーでの斎藤さんのヴォーカルが、冬支度でのそれと異なる趣きで、このバンド編成ならではなのか、そうした面もあったのか。

 カニコーセンの夫婦デュオバージョンも楽しみにしていました。千津恵さん、I am frogsのひとだったのか。「雲遊天下」のインタビューにその話は出てたっけ。ベースもヴォーカルもとてもよかった。声に出して言いにくい歌詞をシングアウトさせようとしたり、日常に起こる困った出来事を織り交ぜながら、歌で固めてました。

 真黒毛ぼっくすの今回のツアーは、大槻泰永さんと川松桐子さん(ふらむきりんのひとだ!トロンボーン)のふたりで回られていて、そこに大阪ユニットが加わっての8人編成。大阪ユニットは敬称略で、渡瀬千尋(ドラムス)、水田十夢(ベース)、中川裕太(ギター)、北里修(ピアノ)、斎藤祢々子(フルート、アコーディオン)、安田支度(マンドリン)。
 大槻さんは、はやくも酔っていて、よれよれなのだけど、ロックンロールなダンスが決まっている。うらやましい。ジョナサン・リッチマンみたい。そして、全身で歌う。メガネは飛ばす、足元はふらつく、PAをステージから落とす、曲順をその都度斎藤さんに確認する、途中でアルコールを追加注文する、というよれよれぶりなのに、歌はしゃんとしているし、演奏メンバーへの指示も怠らない。あんなに酔っぱらっているのに、音のイメージはしっかりしている、のだ。大阪ユニットは、成り立ちが、ハウリン・ウルフのロンドン・セッションズみたいやな、と思ったけど、演奏は、ディキシーズ・ミッドナイト・ランナーズを思わせる爽快さがありました。みなさん、確実に大槻さんに煽られてた。頭をつかまれたり、寄りかかられたりと、斎藤さんが大変そうでしたが。
 船の歌や野球の歌、最後の音頭もよかったな。『アダチダイナマイトレビュー』に入ってるかな。と思いつつ、とりあえず、『アダチダイナマイトレビュー』だけ買おうとしたら、大槻さんにもう一枚薦められたのだが、すみません、とお断りしたら、手を噛まれました…。

 台風で電車が止まる前に、と帰宅。「雲州堂」を出たら雨が降り出していた。自宅最寄駅に着いたら、止んでいた。しかし、木曜日は、あと500mで家というところで降られてしまったこともあり、急ぎました。 

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2018 Kijima, Hebon-shiki