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2018年7月1日〜2018年7月7日


7月1日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2018年7月1日】
 先週の土曜日には運転再開、となるはずだった通勤路線は、その土曜日に異常が見つかり、日曜日は再び運休、となって、月曜日。本数を減らして、運転を再開する、という。念のために早くに出たが、遅れ気味ということで、振替輸送も継続しているとアナウンスがあった。振替輸送に切り替えても間に合う時刻を確認してから、ホームへ。やはり満員で、一本見送った。が、なんとか、仕事場最寄駅に着いた。やや疲れたが、振替輸送に比べれば、気が楽だ。しかし、翌日からも油断できないので、早めに出て、少しずつ遅らせて、様子を見ながらの出勤となった。

 出るのが早かったので、先週、今週と、タイムキーパー代わりに見ているNHK『半分、青い』は朝、見られなかった。夜に再放送があるけれど、始まるまで起きていられない、というか、早起きしなければならないということもあり。在宅時の自由行動が制限された二週間だった。という訳で、途中まで見た回はあったものの、まったく見られなかった回もあり、午前中の週末再放送で補足。
 『半分、青い』は、始まったときにも書いたけど、主人公への共感は前提としていない話で、むしろ、共感が得られにくい無自覚な人物がどのように世界に受け入れられるか、どのようにして周囲は彼女とつきあうのかが基調になっていると思う。今週は漫画家としてデビューしたものの、限界を感じていたところに、幼馴染の結婚の知らせにとどめを刺され、追い詰められて、おかしくなっていく。土曜日の、おかしくなって、よくない原稿を、師匠の漫画家に見せるときの虚ろな表情がつらかった。身に覚えがあるので。きっとあんな表情になっていたと思う。その後、周囲にも自分にも八つ当たりをして叫ぶセリフが賛否を呼んだようだけど、その前のほうがつらかった。

 土曜日は、片付けも休んで、本当なら去年の年末にはできていなければならなかった宿題の仕上げに。それこそ、見限られてもしかたがなかったのに、待っていただいていて。正攻法で、繰り返し聞きながら、メモをとったり、調べたりしていて、さてそろそろまとめようか、というときに地震が起きた。年末にできなかったのは、仕事が忙しかったからだけど、年が明けたら、パソコンはおかしくなるわ、プロバイダーは切り換えないといけないわ、その作業中に過去のメールはぶっ飛ばしてしまうわで、こちらから連絡が取れなくなって、とりかかるきっかけを失ってしまっていた。先週は振替輸送の上にできるだけ早く帰る必要もあり、とりかかれなかったけど、今週になってようやく帰りに喫茶店でにぽちぽちととりかかることができた。約束ぎりぎりになってしまったけど、申し訳なかったです。

 きょうも出かけず。片付けを進めるつもりでいたら、昼にひさしぶりに比較的大きな余震があった。他にも心配事があり、もやもやした気持ちのまま、悶々と過ごすことになってしまった。暑いし。少しは片付けもしたけれど。中のものをとにかく部屋の外に出さないと、と思いつつ、こぼれ出てきたものを仕分けしておきたくなったりして、ここでも悶々。スペースにも心にも余裕がないのに。ものを取り除いていくと、倒れなかった棚もまとめて南東方向に10°ほど斜めに振れていたことがわかった。うー。はよ全部外に出して、掃除機かけたい。

 道徳がどうのこうのとふだん声高に言ってる連中が、不道徳な行為に対しては、司法の判断が出ていないのに云々、落ち度があったのに被害者ぶるな云々。道徳はどうした、と言っても聞く耳は持っていないだろう。彼らにとって、言論は、相手を黙らせるためのものでしかないから。不道徳、というのは半ば皮肉なのだけど、わたしは皮肉屋なので、皮肉が通じない、立ち止まって考え直してみることがない相手に皮肉を言う気が起きない。

7月2日(月)
[一回休み]
7月3日(火)
[一回休み]
7月4日(水)
[一回休み]
7月5日(木)
[一回休み]
7月6日(金)
[一回休み]
7月7日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2018年7月7日】
 今週は、いつもと同じく7日間だったけど、何もしていないのに、えらく長かった。メモだけ。月曜日、昼に連絡があって、用事ができ、帰りに寄ることにして、定刻そこそこで退勤。翌日から雨の予報が出ているということもあったし、早めにという気持ちもあった。帰りが一緒になったひととひさしぶりに少しだけ話せてよかった。つい自転車置き場まで付いていってしまった。内心、苦笑(で済んでいればよいが)されてるだろうな。地震で部屋はひどいことになったが、イーノのプロモ盤2枚が無事だったことをつい冗談めかして。やってまった。寄り先では、一時間ばかり。帰りに、寄り先近くの大きめの書店で、本を2冊。これも、揃って置いてあるとこがあればと仕事帰りに見てまわっていたのだけど、やはりそこそこ大きくないと揃わない。揃ったら、というのはなかなか決心がつかないから。下駄を飛ばして占うのと同じ。帰宅したら、真治さんから、「ぽかん」7号が届いていた。

 火曜日はまだ大丈夫だった。通勤路は、月曜から平常ダイヤグラムに戻ったものの、つい、早めに動いてしまうが、『半分、青い』は最後(漫画家編の最終日。かつての仲間、いまは友達と「You May Dream」を歌いながら、部屋を後にする)まで見てから、出勤。とりあえず、友達が居るのが救い。

 水曜日から雨。夜遅く、鈴木美紀子さんが弾き語りの生中継を始められて、まるで、隣の部屋のひとが歌い始めた、ようなかんじで、でも、遠くなので、不思議な心持ちで、耳を傾けていました。石森章太郎『ミュータント・サブ』で、サブとマリ子が夜テレパシーで話をする場面は、子供の頃、憧れたものだけど、いまはネットやモバイル通信機器で可能になっている、よな、てなことも思いつつ。相手は居ないけど!夜半になり、雨が激しくなった。

 木曜日の朝、避難勧告のエリアメールで起された。外でアナウンスしている声も聞こえるので、いつもより30分早く雨戸を開けた。対象区域ではなかったが、雨はきつい。そのまま30分前倒しで動く。今回は通勤路は動いているようだが、運休する地域も出てきた。雨はずっと降り続き、移動するごとに、そこのエリアメールが飛び込んでくる。帰りに、いつも(大阪北部地震以前を指す)朝見ていた顔を見つけて、少しホッとした。

 金曜日も引き続き、豪雨。足にビニール袋を被せて出勤。ストップして出社できないひとも多かった。知っているひとが住んでいて、危険が伝えられているところもあり、落ち着かない。仕事は順調、というか、自分で立てた予定どおりだったが、不可思議なことを言われて、困惑。
 帰りに、状況を確認しようとして、地下鉄サリン事件の首謀者たちが一斉に死刑執行されたことを知る。しかも、選挙速報のように、これから執行します、執行されました、とテレビで伝えていたという。そのようにすれば、世間が拍手喝采するであろうという意向がほの見えて、目の前が暗くなった。オウム真理教については、事件を起こしたために、語りにくくなった。わたしは、つまらない団体だと思っていたけれど、それを今言ったところで、後出しジャンケンにしかならないから。過大評価になるのか、過小評価になるのか、いずれにしても、事件のことを思うと、言い訳にしか思えなくなる。宗教、信仰、信奉には薄いと自分では思っているけれど、信ずることと脅されることの境界が不明瞭になったことを恐ろしいと思った。

 きょうも雨。生活に必要なことしかできない。やる気が起きない。と言って、部屋の片付けをさぼる口実にはならないが。見に行ったことがある京都の日吉ダムが気になって、ニュースを見ていたら、放水を始めた…と言っても、満杯を保ちながらのコントロールで、難しい対応を続けている現場の苦労を思ったが、これで桂川も壊滅だ、というような調子のツイートを目にしてしまい、また気持ちが暗くなった。そのような野放図な「意見」に直面することを考えると、どうすればいいのかと考えてしまうけれど、そのようなことを考えなくてはならないことにも不条理を感じる。

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2018 Kijima, Hebon-shiki