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2018年2月18日〜2018年2月24日


2月18日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2018年2月18日】
 この土日も外出は近くのスーパーだけ、になるところ、午後遅くになったけど、梅田で、神戸の口笛文庫、トンカ書店の出品で古本市が行われていることを、安田謙一さんの書き込みで知り、出かけることにした。タワレコのポイントが失効しかかっているということもあり。ユージン・ランディの俗語辞典とかいろいろあったけど、思い留まる。タワレコでも、あれば買おうと思っているものがことごとく無く、何も買わず。マルジュク書店は一階を徘徊したのみ。買おうかなと思っていた雑誌は見送ることに。立ち読みしにくいコンビニだったら買ってたかもしれない。

 ネット上で見聞する言葉や見識にも、言葉を失いがち。立ち止まる気が端からないひとに、立ち止まるための言葉は効かないから。

2月19日(月)
[一回休み]
2月20日(火)
[一回休み]
2月21日(水) 【▼ぐりぐらメモ/2018年2月24日】
 「雲遊天下」128号、特集=新潟発アイドルRYUTistと町の記憶が届く。RYUTist(りゅーてぃすと。柳都+ist)は若い女性ヴォーカルグループです。業態としては「アイドル」なのだけど、曲がいいし、素直に取り組んでいる様子が覗える。聞いた『柳都芸妓』が町をテーマにしていることもあって、彼女たちの歌に百貨店や商店街に似た佇まいを感じていたので、南陀楼綾繁さんの案に「町の記憶」とあったことと符合して、お手伝いさせてもらうことに。カバーソングの選曲の妙について覚え書きを。で、カバーソングについて考えていて、自分の分も、当初予定していた内容は見送って、カバーソングについて書きました。わたしの文章はおおむね結論がはっきりしないと思われている。週刊誌記事によくあるようなスカした結論が嫌いなのもあるけど、書いているうちにいろいろ書いておきたいことが増えたり、あとから気がついたり(あかんやん)で。で、次回に持越しで書こうと思うのだけど、そのときには書きたいことが別に出てきて。今回は…言うてみたら(ここで書くんかい)、日々、聞く、聞かせるということもカバーしてるようなもんやで、というようなことです。
 特集は、人がいて、町があって、店をやったり、働いたりしてるのと同じように、歌うということがあって、そこでやっていくということにつながることをやっていきたい、ということがスタッフや協力しているひとたちの言から伝わってくるものでした。「いる」「ある」「続く」ことの意味というか。吉上恭太さんによる長門芳郎さんへのインタビューも特集に組み入れられているれど、店が「ある」ということがテーマになっています。吉上さんの連載分も、特集と関連したものになっています。
 付録としてRYUTistの新曲「トモテ」が付いているというのも新機軸。といっても、ややこしいことはしていないのがいい。歌詞とダウンロードの案内が掲載されていて。絵本を読んで聞かせているような歌。RYUTistの楽曲は、キャラクターの添え物のようなものではないのはもちろん、「音楽通」が話題にすることを狙ったようななになにっぽさもなくて、ポップスのよさを持っているのがいいなと思います。加藤和彦さんが歌謡曲として書かれた曲は、「加藤和彦」っぽくはないし、その名を意識しなくても親しみがもてると思うけど、それに似ていると思う。

 「雲遊天下」では別々に出された文章が符合しているようなことがよくあるけれど、友部正人さんの「こわれてしまった一日」という歌についての文が、場所と歌の関係に触れていて、面白かった。御徒町のゴールドラッシュスタジオでのレコーディングの合間に出来たばかりの矢野顕子『Welcome Back』を聞いて、その声に呼びかけた言葉が「こわれてしまった一日」という歌になったそうです。

 一昨日、フランスのヴァイオリン奏者、ディディエ・ロックウッドの訃報。ピエール・モーランズ・ゴング "Emotions" は、あまりにセンチメンタルなので、好きだとひとに話すのが恥ずかしいけれど、好きでした。これもわたしにとってのクロスオーバーイレブン的名曲のひとつ。
 今日、訃報がもうひとつ。俳優の大杉漣さん。ずいぶん昔から見ていたように思っていた。でも、たぶん、20年くらいではないか。大杉さんが出ているドラマ『バイプレイヤーズ』、帰宅が遅くなって、おしまいのところしか見られなかったのだけど、板谷由夏さんが出ていて、それで大杉さんは『アベックモンマリ』の話をしていたそう。『アベックモンマリ』が最初に大杉さんを意識した作品と言っていいかもしれない。

2月22日(木)
[一回休み]
2月23日(金)
[一回休み]
2月24日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2018年2月24日】
 このところ休みの日に昼の買い物などを除いてほとんど外出していなかったし、ひさしぶりに遅くまでの残業が続いていたし、家でちょっとした諍いがあったりして、思い立って出かけることに。ある失敗に対して、失敗を今後避けるために原因と思われることを話したところ頑強に「そんなことはしていない」と言い張られ。明日のためにその一やん。したかどうかはどうでもええねん、この場合。
 そう言えば、そういう頑迷さがあるワケーノが仕事場での悩みの種だったことがある。できてないのに「いしきだけたかい」というか、勘違いしているけれど聞き入れようとしない。自分で間違いに気付くヒントになるように質問したら、もう答えようともしない、ということがあった。いまだにわかっていて逃げようとしたのかわかっていなかったのかがわからない。間違うことへの極度の恐れがあったのだろうか。
 ところでどんどん脱線するけど、ワケーノと呼びかけるCMでよく耳にした歌。聞いてるだけではワケーノと言っているとは聞き取れず。そうなのかと思ってそのつもりで聞いても到底そのようには聞こえず。

 まず梅田に。先日NUのほうで全敗(買おうと思ったものが見つからなかった)したのでマルビルのほうに。ひとつは驚いたことに面出しになっていた。エイモス&サラ "THE PRIVATE WORLD OF AMOS"。1981年にカセットテープで発売されたものとのことだけど、知らなかった。エイモスは、元ホモセクシュアルズのベーシストで、ザ・ワークの臨時メンバーとして来日したり、"RECOMMENDED RECORDS SAMPLER" に参加していたひと。それとムクワジュ・アンサンブル『樹・モーション KI-Motion』の復刻盤。これも1981年作品だ。これでようやく期限切れが迫っていたポイントが1000を越えて使用可能に。「スペクテイター」41号、特集=つげ義春と交換。ポイントなんざ切れてもええわと思っていたのだけど、買おうと思っていたもと交換できるとありがたく。

 ぼちぼち歩いて、本町「HOPKEN」に。去年のリニューアル後初めて。柳家小春さんとAMEPHONE'S attcの合同ユニット、attc vs Koharuを聞きに。最初のケンスギサキトリオの直球な歌謡ショーに度肝を抜かれつつ、ひさしぶりのattc vs Koharu。好きなタイプのレゲエ、人力ダプに小唄端唄のパラレルワールドが重なる。レゲエだけでなく、モーラムやJBまで。モーラムは、柳家小春さんもパラレルでなくヴォーカルをとられていたのだけど、タイ語だと思って聞いていて、めっちゃ空耳があるなぁと思っていたら、空耳で山田民族さんが歌詞を付けられてたそう。

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2018 Kijima, Hebon-shiki