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2017年7月9日〜2017年7月15日


7月9日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2017年7月9日】
 夕方近くになって、買い物に出かけようとしたところへ、ピカッ、ドーン、ザーの三拍子で雷雨。おさまるのを待っていたけど、日が落ちるまでおさまらず。
7月10日(月)
[一回休み]
7月11日(火)
[一回休み]
7月12日(水)
[一回休み]
7月13日(木)
[一回休み]
7月14日(金) 【▼ぐりぐらメモ/2017年7月14日】
 ボブ・グリムのアルバムがよくて、引き続き聞いていますが、彼を知ったオムニバスアルバム "MORGAN BLUE TOWN" の増補版 "TRULY THIS MUST BE HEAVEN: An Introduction to Morgan Blue Town" が定額制配信にあったので、聞いた。過去の日記を見返すと、クリフ・ウェイドの編集盤 "LOOKING FOR SHIRLEY: The Pop-Sike World Of Cliff Wade" を手に入れた2002年10月28日に「オムニバス盤でいちばん気に入ったボブ・グリムにも、アルバム用の未発表録音があるらしい。発掘希望」と書いていた。15年前か…(ボブ・グリムの "AKASHA" は2005年2月発売とのことだけど)。それにしても、クリフ・ウェイド他、同オムニバス収録の他のバンドがいろいろ発掘されている中、何故に彼だけ自主制作盤なのだろう。"It Never Stays The Same" が本人の知らない間にオーバーダビング、リミックスされていたことで揉めた、とか?
 ボブ・グリムの他には、ジョニ・ミッチェルの "Morning Morgantown" をカバーしているジュード Jude はアルバム単位で聞いてみたい、と思うけど、これも出ていない。ずっと、マリアン・シーガルのジェイド Jade と混同していた。ジュードは、ジュディ・ワイリーの愛称だったのでした。バックを務めているらしいクリフ・ウェイドやウィル・マローンらのイギリス版トップ40バンド?フィックル・ピックルもアルバムが時折復刻されているというのに、他の録音は残っていないものだろうか。

 余談。クリフ・ウェイドについて15年前に「全編、ひねりのあるフォークソングに、どこか宅録者に通じる感覚のアレンジが施されている」「何かの要請に応じて作られたような、わかりやすい展開のくどい曲もいくつかある」と書いている。「わかりやすい展開のくどい曲」て、と思うけど、Discogsで、彼がパット・ベネターの、わたしでも知ってるヒット曲 "Heartbreaker" の作者だったことを知り、まさに、と自分で納得してしまった。
 町の練習スタジオのような印象を持っていたモーガン・スタジオで数々の有名作品が作られていたことをやはりネットで知り、いまさらながら申し訳ないとも思っていたのだけど、ポール・マッカートニー "McCARTNEY" の一部がここで録音されたとすると、「あっけらかんとした曲想、メロトロンのポップな使い方が気に入っていた」と書いていたクリフ・ウェイドの曲で聞けるメロトロンは「シンガロング・ジャンク」と同じメロトロンだったりして。「だから何」ですが。

 "Morning Morgantown" は、ジョニ・ミッチェルのアルバムで最初に買った "LADIES OF THE CANYON" も、つい、定額制配信で聞いてしもた。高校3年(1979年)の12月、卒業記念の湯呑のデザインをすることになって、材料のインレタ(インスタントレタリング、文字の転写シール)を市の中心部の画材屋に買いに行き、隣の隣くらいのレコード店に寄って、店の片隅にあった輸入盤コーナーで、以前から気になっていたこのレコードを買った。その足で、作業を手伝ってくれることになった美術部のTの家に行き、買ったばかりのレコードを聞きながら、版下を作った。買った時点では、"Woodstock" と "The Circle Game" しか知らなかったと思う。のだが、1曲目の "Morning Morgantown" から、"For Free"、"Conversation"、"Ladies of the Canyon"…と、要するに、良い曲ばかりで。その頃は、というか、その頃も、サイケデリックとプログレッシヴと(いまで言う)ポストパンクの人だったのだけど、手持ちのレコードで周囲に一番人気があったのは、この盤やったよなぁ。別のクラスの知らんやつからも貸してくれと言われた。
 駅からの帰り道で聞いていて、アルバムの中でも特に好きな "Blue Boy" の途中で家につきそうだったので、遠回りした。

 木曜日、クリーニング店の臨時休業と時間短縮日はいつやったっけと、帰りに遠回りして、確認しに行ったら、シャッターに貼り紙はされていなかった。しかたなく、そのままその近くの「ブックオフ」に。マシュー・スウィートの "GIRLFRIEND" の帯だけど、なんか色合いが違うな、別ジャケなんてあったっけと思って手に取ったら、某J-POPバンドのCDに無理に巻かれていた。これは帯を入れ替えて「購入」したのではなかろうか。近くに店員が来たら話そうと思ったが、来なかったので、そのままに。マシュー・スウィートを買おうと思うひとが間違えて買ってしまうとは思えず。
 ふと紙のシングルCDのようなものが見えたので引っ張り出してみると、エスラ・モホークの見たことのない作品だった。"REVELATIONS OF THE SECRET DIVA" と題されており、安っぽいロゴで「SUMMER OF LOVE 40th Anniversary」とあり、その周囲にSpecial limited edition CDと書かれている。うーむ。ブートっぽいけど、どうなんやろと思いながら、ジャケ裏を読むと、どうも過去の未発表録音集のよう。ということで購入しました。

 金曜日の夜、話のついでに、ビクトル・ハラのサンプラーを選曲する。手持ちのスペイン編集盤を元に、チリのオリジナル盤順に並べ、た上で、好きな曲を残す。それにしても、EMIオデオンからの編集盤を買いそびれたことに改めて後悔。

7月15日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2017年7月15日】
 早くに出れば、いろいろ回れるのだが、なかなか踏ん切りがつかない。その上、暑くて、歩くのが大変なので、遠回りで電車を乗り継ぐルートを選択してしまい。乗ってる間も、何もする気が起きず、ただ外を眺めていました。ふだん乗らない車両の車窓は楽しいものだけど。
 北区菅原町「雲州堂」の出店と投げ銭ライヴのイベント「蔵マルシェ」に。16時からのよしこストンペアになんとか間に合った。小川賀子さんの衒いのない直球とイシダストンさんの飾り気のない変化球が混ざり合って、照れずに、楽しい気持ちで聞けます。初めて聞く歌もいくつか。新譜を準備されている模様です。

 よしこストンペアの演奏終了後、北浜から心斎橋に移動。行き先の近くに、そう言えば、と書店「アセンス」を探すことにした。「マツモトキヨシ」になってしまったと思っていたのだけど、サイトもツイッターアカウントもあって更新されているようで、気になっていました。前に行ってみたときには入口が探し出せず、謎に終わっていました。やっと探し出せた。旧3階のみになっていたのでした。棚に名残りはあるし、展示スペースも休憩コーナーもよいかんじだけど、やはり少し寂しい気持ちに。ならではの本を買って帰ろうと思って棚をいろいろ見ているうちに時間切れに。人工知能の本を。

 心斎橋の目的地、「ギャラリーササキ商店」は心斎橋、御堂筋沿いのブランドストリートにこんな路地裏が!という場所にあった。ビルの3階にあがり、尾柳佳枝さんの個展 「布団にかいたふとんのなかのような絵 」に。広い会場にどーんと布団が縦に敷いてあり、そこに絵が描かれている。周囲にも同じモチーフの絵が掲げられています。青や緑のかたまりを見ていると、雲を眺める時のように、生き物のように見えてきたり、小さく書かれた線が呟きのように見えたり。
 18時までの展示には間に合わなかったのだけど、「眠たい音楽会」が始まるまでゆっくり見ることができました。「眠たい音楽会」はマイナーハウスとムラグカン+クロエによる眠たい音楽の演奏。好きな場所で聞いてよいということで、部屋の隅っこで、うとうとしつつ、ポータブルキーボードやバンジョーであんな音が出せるんやなどと思いながら、聞いてました。

 帰りはまた遠回りで。うとうとすると、さっきの続きみたいだった。音楽を改めて聞く気にはならず。

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2017 Kijima, Hebon-shiki