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2017年4月16日〜2017年4月22日


4月16日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2017年4月16日】
 予報では日曜日が雨のはずだったけど、前倒しになったということか。きのう、レコード店や書店に寄れなかったので、早めに出てあちこち回るつもりだったけど、例によって出遅れて「ディスクユニオン」のみ。梅田界隈には音楽関係で、ここに行けば気になるものに出会えるという店がなくて、DUでも空振り気味のことが多い。気になっている7インチは見つからず。デイヴ・スチュワート&バーバラ・ガスキン "12-INCH CD: SELECTIONS FROM "UP FROM THE DARK"" と宇津木景一&高木紳介(Soi 48)『旅するタイ・イサーン音楽ディスクガイド』を購入。

 スチュワート/ガスキンの "12-INCH CD: SELECTIONS FROM "UP FROM THE DARK"" は、CDのみで発売された "UP FROM THE DARK" の販促用サンプル盤で、"I'm In A Different World"、"Leipzig"、"It's My Party"、"Lenina Crowe" の4曲が収められている。AB面に45回転2曲ずつではなく、片面に33 1/3回転で4曲。「持ってる」の重複を極力避けるケチな性分なのに、この盤を買ってしまったのは、書かれていることが面白いから。デイヴ・スチュワート自身が書いたのだろうか、カンタベリーのひとたちの歌詞やタイトルに通じるユーモアで貫かれていて。表紙には「これはレコードではありません」「これはコンパクトという訳ではないディスクです」と上段に大きく書かれている。最初の「これ」は、その下にジャケット写真が掲載されているCD "UP FROM THE DARK" のことだろう。でも、次の「これ」はこのサンプル盤そのものを指している。12インチなので、コンパクトではないのだ。ジャケット写真の下には「わたしたちのレコード会社はレコードを作っていません。ここに収められている音楽はコンパクトディスクでのみ発売されています」とある。ライコディスクは、CDしか出さないレーベルだった。裏を返すと、「このディスクは通常の(演奏面が強化された)コンパクトディスクよりも大きいだけでなく、蓄音機のターンテーブルで使うのにより適しています」「警告 取り扱いにご注意ください。このディスクは傷や埃・汚れの芳しくない影響をとても受けやすいのです」とある。まだそれほど一般的でなかったCDを標準として、実際には普通だったレコード文化を茶化しているのだ。各曲に短い紹介コメントが添えられているのも楽しい。

 宇都木景一&高木紳介(Soi 48)『旅するタイ・イサーン音楽ディスクガイド』は、4月1日の夜(22時20分から)、NHK総合で放映された『海外出張オトモシマス!』「タイの田舎で珍品!?レコード探し」が面白かった二人組DJユニットの本。DJユニットだけど、「だけど」と言うのは偏見だけど、音楽を面白がるのはもちろんのこととして、地域的、歴史的な事情を踏まえていて、真摯な姿勢に好感を持った。タイ音楽はほとんど知らないけれど、気になる音楽を追いかける姿に共感するし、気になったときにきっと役に立つという打算もあり。

 あまり歩いたことのない道を通って、菅原町の「雲州堂」へ。ああ、ここにつながるのか。というか、途中まで、この道を通って、「雲州堂」から梅田まで歩いたことがあった。あの書体で「春一番」と書かれた垂れ幕がかかった店に通りがかり、「おやっ」と思ったら「GANZ toi,toi,toi」という店だった。名前は見たことがあったけど、ここだったのか。

 「雲州堂」で、冬支度企画「靴音までメロウに Vol.23」。出演順に、冬支度、yojikとwanda、ゑでぃまぁこん。yojikとwandaをひさしぶりに見たかったし、「雲州堂」でのゑでぃまぁこんも見たかったし、ファンがあまり重なってなさそうな気がしなくもない三者がいっしょに出ることで、客席もまた楽しからずや、なんて思いながら。そう言えば、yojikとwandaもライヴハウスで聞くのを初めて。ずっと聞いていて、「ハードボイルド」という言葉が浮かんだ。なんでやろと考えてみたのだけど、それぞれ生活があり、仕事があるひとたちが、ひとたび舞台にあがると、さらりとした風情で力強い音楽を奏でるところかな。
 yojikさんの楽しい動きも見たとこだったので、物販コーナーで、『yojikとwanda live 2015 DVD』と夏3部作付箋を買って、帰途に。帰ってから、演奏を思い起こしながら、ごろごろしているうちに眠ってしまった。

4月17日(月)
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4月18日(火)
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4月19日(水)
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4月20日(木)
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4月21日(金)
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4月22日(土)
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2017 Kijima, Hebon-shiki