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2017年3月5日〜2017年3月11日
3月5日(日) | 【▼ぐりぐらメモ/2017年3月5日】
気がかりがあり、出ようかどうしようか迷っているうちに眠ってしまい、夕方近くまで。 きのうの書き忘れ。かまち潤『ライナー・ノーツってなんだ!?』(アルファベータブックス、2017年3月)を、阪急河原町駅横の「ブックファースト」で。正味150ページのうち、半分がライナーノーツについて考えを記したもの、残りの半分がかまちさんが執筆したライナーノート11編の再録になっている。さらっと目を通した限りでは、海外とは異なる日本独自の文化としてライナーノーツを位置付けようとする試みだと思うけど、前提となっている認識をよく読んでみないと。 |
3月6日(月) |
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3月7日(火) |
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3月8日(水) |
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3月11日(土) | 【▼ぐりぐらメモ/2017年3月11日】
書き忘れと言えば、先週の土曜日、手に入れることを諦めていたCDと探していたLPを見つけたことに気をよくして、「きょうはもういいか」と「JETSET」に寄らなかったことは痛恨のフィールダースチョイス(ミス)でした。長野友美さんの新譜が店頭に出ているそうです。 火曜日の夜、北堀江と南堀江の境目にある「アオツキ書房」での池間由布子さんのライヴに。実は月曜日の夜の京都・大将軍でのライヴに行くことも画策していたのだけど、微妙に出遅れたのと建屋を出たら雨が降っていたことで断念したのだった。大将軍へは自転車で行くことしか思いつかなかったから。火曜日は20時からということで、十分間に合うと踏んでいたのだけど、なんやかんやと連絡をしていると、あっと言う間にぎりぎりになってしまった。 池間さんが昨年出した『明るい窓』は、年が明けてからようやく買ったのだけど、タイミングを逸して、聞かないままでいた。買うタイミングと聞くタイミングはときどき違っていて、年が明けて、年内に手に入れられなかったものをあちこち回りながら次々と手にしていたのだけど、いちどに手にしすぎていっぺんには聞けなかったのだ。
珍しくステージにはカーテンが引かれていて、開くと、そこにもう池間さんが居た。意表を突くなぁ。『明るい窓』収録曲とおぼしき歌が主だったのだけど、そういう訳で以前ライヴで聞いたことがあるいくつかを除いて、新曲との区別がつかないでいた。でも、池間さんの歌は、まるでそこで思い立ったかのようにそこで立ち昇ってくるので、初めて聞いても、付き合える。くっくっくっと笑ったり、思いを定めるように一点を見つめたりする表情とともに歌われるのは、物語とはちがうし、独白でもない。だいたい、向かっている先はヒトではないのではないか。出来事というか、場所というか、ヒトを含めた今と此処を抱きしめるような、そんな歌だと思う。優しく、ではないな。ちょっとしたイタズラも仕掛けられているかもしれない。歌が、ほら、ほら、と触れてくる心地がする。ちょっかいと言ってもいい。 「外人ハウス」は、以前ライヴで聞いたときに気になった歌だ。どちらかというと、不穏な、翳りを感じさせるギターとメロディを持っている。のだけど、火曜の夜は、歌いながら、「はいっ」と。ここ、歌うとこですよ、の「はいっ」。意表をつかれた。予想外のちょっかいに笑ってしまった。
きょうは、新開地「神戸アートビレッジセンター」での「ひとマルシェ」に。2階のホールで、「space eauuu」企画による音楽会があり、きょうは、popo、ASUNA(100 keyboards)、Lavender Pillow。幕間に、km:+松田光由デュオ、江崎將史さんソロ。13時から、popo。ひさしぶりに聞く。うしろからははじめてだったし、ゆったりとした態勢でいられたのもよかった。マレーシアの曲なども。テニスコーツの「光輪」も聞くことができた。 ASUNAさんの「100 keyboards」の準備の間、駅に戻って、地下道「メトロ神戸」の古本屋街を覗いた。ここなら、探している古い官能小説本があるかなぁと。でも、実用ものなので、古典は皆無。DVDがやたら多かった。結局、山川直人さんが漫画化したものを読んで、元のも(翻訳でだけど)読んでみようと頭の隅に置いていた「書記バートルビ」を収録した筑摩書房の「世界文學大系」メルヴィルの巻を。大学生のときにもいくつか古本で買ったシリーズだ。 ASUNAさんのインスタレーションは、小規模のものは聞いたことがあるけれど、100台(以上あった)版ははじめて。ミニキーボードのキーをアイスの棒で固定して、鳴らし、たくさん重ねることで、微妙なズレから、モアレが生まれる。それを聞くひとがそれぞれの位置で聞きとる。ひりひりと聞こえたり、うおーんと聞こえたり。慎重にひとつずつ鳴らしていき、また、ひとつずつ消していく。音が増えていくときにはあまり感じなかったけど、少なくなっていくときには、少なくなるごとに、ちがった聞こえかたがして、よいかんじだった。 最後にLavender Pillow。辰巳さんをはじめお休みの5人編成(小堀努、ミオリ、林英之、小林隆太、クロエ)。マイクを使わない演奏に耳をすませるかんじで。会場の隅で寝ているひとのいびきがギターの小さなディストーションと混じったりして、しんとした中にもユーモラスなひとときになっていたと思います。 帰りは、歩いて、三ノ宮まで。あちこち寄ればよかったのだけど、場所をちゃんと覚えていなくて、「元町映画館」でチラシをもらってきたのみ。帰りの電車の中で、メルヴィル「書記バートルビ」を。着くまでに読み終えてしまった。これを読むために買ったのに! |
2017 Kijima, Hebon-shiki