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2016年11月27日〜2016年12月3日


11月27日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2016年11月27日】
 雨の一日。予報を聞いて、用事は昨日のうちにあらたか片付けていたので、買い物に出たくらい。あとはレコードを聞いていました。聞くのにいっぱいいっぱいで、聞きながら、調べものをしたりはしているのだけど、文にできない。
 「ヒゲの日本人の国内旅行2016」の幕間DJ(ナカレコ末廣さん)でかかってた「ピースフル」がよくて、ヘレン・レディのアルバム "I AM WOMAN" を聞いたり、"Thursday Morning" という曲名でジョン&ロビンを聞いたり、ホセ・ゴンザレスを聞き直したり、種さんの『DAILY BREAD』を聞いたり(ライナーノートでの誠実なことわりに胸打たれる)、もちろん大きな箱二つから取り出して聞いたり。
11月28日(月)
[一回休み]
11月29日(火)
[一回休み]
11月30日(水) 【▼ぐりぐらメモ/2016年11月30日】
 「ビルボードライブ大阪」でのホセ・ゴンザレスのライヴ。ディスクユニオン大阪店での招待券プレゼントに(いろいろありましたが)応募したのが当たって、急遽行けることになった。ただ届いたのが先週の木曜日で、帰宅したのが遅かったので、そこから一緒に行ってくれるひとを探すのがなかなかむずかしく。金曜日は種ともこさんのライヴに行っていてやはり遅い帰宅だったのだけど、その時点で決まっていなかった。で、帰ったら、連絡してみようと思っていたひとから連絡が来ていた。チケットが売りに出ているけど、ペアチケットだったのでやはり一緒に行ってくれるひとを探しあぐねていたらしい。という訳で一緒に行くひとが見つからなかった二人で行くことになりました。もともと今回の来日を知ったのは彼女のツイートからだったので、話が間に合って良かった。
 仕事終わりが読めなかったので、それぞれ晩ご飯を食べてから待ち合わせということにしたのだけど、教えてもらった駅前第3ビルの「うどん棒」に入って、開いている席に座ったら、隣が待ち合わせの相手だった。そらそうか、ではあるけれど、楽しい。

「ビルボードライブ大阪」は、元「ブルーノート大阪」ということだけど、ここだったっけと思ったら、行ったことがある場所から移転して、さらに提携先が変わって、名前が変わったということだった。20時半会場、21時半開演で、一時間はお食事タイムということになるけれど、高級設定なので、手が出ない。招待チケットで入っておきながら、食事も摂らないという、店側からしたらアカン客やと思いますが、なかなか厳しいです。ドリンクだけで一時間、だけど、話をしてたら、あっという間だった。

 ホセ・ゴンザレスは、音からはアコースティックギターの弾き語りのイメージがあって、いちどテレビで見たライヴ映像もそんなかんじだったと思うけど、今回はバンド編成。最初にひとりで演奏したのち、バンドメンバーが登場して、ギター×2、キーボード、ドラムス、パーカッションの5人編成に。うしろには大きな絵が掲げられていて、カバーイラストを担当しているElias Arayaさんの作品ではと推測する。PAも楽器の準備をしたりしていて、本国スタッフみたいだった。これはこういうところだからできることなのかもしれない。
 レコードだと、クールな佇まいながら、内省的な歌の印象があるけれど、バンド演奏では、アコースティックギターによるミニマル音楽のニュアンスもあって、二人の打楽器奏者 Joel Wastbergさんと Andres Renteriaさんによる複合リズムが鮮やかでした。キーボードのJames Matheさんのソロ曲?もよかったなー、と思って、帰宅してから調べたら、バルバロッサ Barbarossa というユニットをやっていて、その中からレコードでもホセさんをフィーチャーした "Home" を演奏されていたのでした。ギターの Jakob Albinssonさん以外はいろんな楽器を持ち替えて演奏していた。アーサー・ラッセル(ホセさんは「アート・ラッセル」と呼んでいた)の曲だ、と思ったら、トリビュートアルバムに参加されてたんやね。一時間と少しの演奏で、とは言っても23時少し前の終演で、帰宅したのは日付が変わる少し前だったけど、地味に興奮していたのか、なかなか眠れなかった。

12月1日(木)
[一回休み]
12月2日(金) 【▼ぐりぐらメモ/2016年12月2日】
 先週に続いて、仕事帰りに京都。京都・丸太町「拾得」で、ラブジョイ。仕事が終わってからだと、どうがんばっても19時の開演には間に合わないのだけど、あきらめきれず。阪急西院駅から自転車で行くことにして15分。着いて自転車をとめているところに「世界・台所・大事」がかすかに聞こえてきた。なんとか1曲目が終わるまでにたどり着いた、のかな。

 ほんとうにひさしぶりで、初めて聞く曲もいくつかあったし、バブーシュカバーバヤーガでよくやっていた「Rock!かっこいい彼」が新しいアレンジと歌詞で披露されたり。「この町」は、初めて聞いたのではないけれど、この日はこの曲がいちばんぐっときた。bikkeさんの言葉をつないでいく詞と声と、穏やかなのに、要所要所で鋭い音を聞かせる演奏の連携がとても良くて。『この世界の片隅に』の時間や風景の重ねかたを少し思い起こした。
 わたしにとって、かけがえのないロックンロール「そこへ行くのだ」と「ゼロ」も聞けた。このふたつの曲を聞くと、いつも、演奏ができるだけ続くことを思う。うれしいことに、新しいアルバムを作ることになったとお知らせがありました。楽しみです。

12月3日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2016年12月3日】
 今週の21時30分。月曜日、布団に横になり就寝。火曜日、仕事を終えて退社。水曜日、ホセ・ゴンザレスのライヴ開演。木曜日、仕事を終えて退社。金曜日、ラブジョイのライヴが終わって、西院駅で電車に乗り込む。
 火曜日に21時半まで仕事をしているのは、翌日ライヴに行くから詰め込んだのではなく、材料が来なかったから。事前確認など手は打ったつもりだったけど、どうしても提出期限に間に合わせることに意識がいってしまっていたのだろう、一点見逃しをしてしまい、その結果、木曜日にフォローすることになった。何かあったらどうするんだというタイミングに、何もないようにという気持ちが働いていなかったとも言えない。

 きょうは午後から外出。中之島図書館での「音盤大学」に。ミニコミ「森本書店」主催のレコード市とレコードにまつわるトークのイベント。13時からの犬伏さんの回を聞こうと思っていたのだけど、開始時刻にわずかに間に合わなかったのだけど、既に満員札止めになっていた。次の予定があったので、一時間だけ棚見。資料的なものを2枚、欲しかったのを1枚。Lampのツアーチラシもようやく。
 Ed Welch (conduct), London Symphonic Orchestra "THE SNOW GOOSE"(1978年、RCA SX-282)は、角川文庫版『七つの人形の恋物語』で触れられていたもので、作者のポール・ギャリコ自身がかかわっていたレコードの日本語版。市川染五郎と斉藤友子がナレーションを担当している。オリジナルの脚本とナレーションはスパイク・ミリガンだけど、日本語版は矢川澄子さんが担当されている。ダンケルクの救出作戦は、『刑事フォイル』でも描かれていた。
 あおい輝彦『あおい輝彦オンステージ(東京中野サンプラザホールにて実況録音 '76.10.4)』。ジャニーズ時代に録音しながら発売されなかったという "Never My Love" を歌っているので、何か言ってないか、と。あおい輝彦さんについては、「木下恵介アワーの主題歌で、"Alone Again" に似たかんじの曲があった、ような気がする」という漠然とした記憶または思い込みで、思い出したようにシングルを買ったりしているので、その点でも。自身のヒット曲と海外の楽曲のカバーという構成だけど、オープニング(コンサートのために用意された?)がミッキー吉野、エンディングが武川行秀の作曲なのが面白い。
 The Brass Ring "THE DIS-ADVANTAGE OF YOU"。かつての「オールナイトニッポン」でのフィラー(スポンサーがつかなかったCM枠を埋めるための音楽)として使われていた曲をフィーチャーしたイージーリスニングアルバム。とぼけたカバーデザインも好きなので、曲はオムニバスで手に入れたけど、手元に置いておきたかった一枚。

 中之島から大阪駅に戻って、環状線で西九条へ。まだ開店していない「うたかた珈琲」での「うたう人」に。またも開始時刻ぎりぎりになってしまったけれど、こちらはまだ始まっていなかった。クロエさん、moon face boys、三浦カヨさん、辰巳加奈・廣樹輝一デュオ、バチカさん、宮本善太郎さんの演奏を、15時から18時過ぎくらいまで、かな。小さな店に、たくさんのひとで、となると、図体がでかいのが申し訳なく、クロエさんとmoon face boysを店内で聞いたのち、外へ。三浦カヨさん、辰巳さん・廣樹さんデュオは外に聞いていたのだけど、ちゃんと聞いたほうがやっぱりよかったな、と思い、帰りに辰巳さんからMujika Easelの『眺め』を購入。いままで何度か機会があったのに声をかけるタイミングを逸していて、ようやく。このデュオでの録音も計画されているそうです。
 帰りはバスで此花朝日橋から大阪駅前まで。

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2016 Kijima, Hebon-shiki