目次に戻る

2016年10月16日〜2016年10月22日


10月16日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2016年10月16日】
 きょうは「2時の壁」を越えられなかった、というか、軽い頭痛に端からあきらめて、壁に背をつけてくたびれていた。そのことで風邪の前兆を呼び込んでしまったかもしれない。留守録したまま聞いていなかったラジオを聞いたり、読みかけの本を読んだりしながら伏せっておりました。KBS京都ラジオ「レコ室からこんにちは」は鈴木常吉さんがセレクター。やはりKBS京都「大友良英のJAM JAMラジオ」はスラップ・ハッピー特集。
10月17日(月)
[一回休み]
10月18日(火)
[一回休み]
10月19日(水) 【▼ぐりぐらメモ/2016年10月22日】
 DX版やボックスセットのリリースラッシュに泣く泣く見送った「一枚」、デイヴィッド・ボウイ "WHO CAN I BE NOW? (1974〜1976)"を世をしのぶ仮の定額制サービスでダウンロードした。亡くなる前から始まっていた集大成ボックスシリーズの第2集で、"DIAMOND DOGS"、"DAVID LIVE"、"YOUNG AMERICANS"、"STATION TO STATION" の時期を収めている。"DAVID LIVE" と "STATION TO STATION" はオリジナルミックスと別ミックスの2種類が入っていて、割増感が。"STATION TO STAION" の2010年ミックスは、オリジナルのよいところを打ち消すようなミックスになっていて、ピンとこなかった。特に "Wild is The Wind"。元々の演奏が2010年ミックスのようになっていて、それをオリジナルでああしたのだとすれば、余韻を残した元のミックスがとてもよかったということになる。

 目玉は、企画中止になった "YOUNG AMERICANS" のプロトタイプ、"THE GOUSTER"。ディスコ、ソウルということで、敬遠気味だった "YOUNG AMERICANS" にぐっと引き寄せられたのは、"SOUND + VISION" で発掘された "Who Can I Be Now?" や "It's Gonna Be Me" を聞いたところが大きかったので、聞きたかった。"Somebody Up There Likes Me" の初期ミックスは、B面1曲目でなく2曲目(1曲目が、"John, I'm Only Dancing Again" というのもいい)というところからくるのか、淡々と流れていくかんじになっていて、興味深かった。単体で、あるいは "YOUNG AMERICANS" との2枚組で出てくれるとうれしいのだけど。

 シングルなどを集めた拾遺集では、"Stay" の編集がよかった。逆にがっかりだったのが、"Station To Staion"。"Once there were mountains on mountains" から始まる。そこをつまむのか…。シングル盤として発売されたのだろうか。プロモ用ならわからなくもないけれど。というようなことが定額制配信ではまったくわからないのが難点。

10月20日(木) 【▼ぐりぐらメモ/2016年10月22日】
 帰りに、コンビニに寄って、通販到着物の受け取り。XTC "SKYLARKING" DX版(CD + BD)と、トニー・パーマー監督のドキュメンタリー映画 "THE SPACE MOVIE" のDVD。"SKYLARKING" は、Burning Shedで抱き合わせで送料を浮かせようとしたら、レーベル毎になったのか、ばんばん加算されていったので、断念。先週、店頭では見つけられず、何故かAmazon.co.jpでも扱っていない、ということで、HMVに頼んだ。抱き合わせなら安くなるというので、もう一枚を探していたのだけど、なかなかこれはというものが見つからず、選んだのが、マイク・オールドフィールドの未発表録音が使用されていることでも知られている "THE SPACE MOVIE" のDVD。商品としては、マイク・オールドフィールドによるサントラ盤のていで、DVDは付録なのだけど、CDはほんとうのサウンドトラックで、使用曲の完全版ではない。ということで評判がわるいのだけど、映画を見るつもりで見ればいいのだ。

 XTC "SKYLARKING" DX版。一応、30周年にあたるけれど、特にそのようには謳っていない。マスターが見つかり、仕上げたら出すという Sorround Sound Series の一枚としての発売。CDには、ドラムを抑え、ギターを含む弦のうねりをいかしたような印象の2016年ミックスと4曲のボーナストラックが収録されている。曲名だけ見たときは、"The Meeting Place" EPの4曲のうち、"Let's Make A Den"、"The Troubles" の2曲だけが入っていることに「おや?」と思ったのだけど、驚きのスタジオ録音アウトテイクでした。"The Meeting Place" EPには「スタジオ録音してない」と書いてあったのに。"Grass" のB面だった "Extrovert"("Dear God" は本編に組み入れられている) の他は、これも噂でしか知らなかったデュークス・オブ・ストラトスフィア "Little Lighthouse" のXTC版でびっくりでした。
 BDは、CDと同内容の他、インストゥルメンタル版、オリジナルミックスの2001年リマスター、2010年の「極性修正」版、全曲デモで構成した作業テープ仕様(まだ解説を読んでいないのだけど、XTCから届いたデモテープを聞いたトッド・ラングレンが曲順を思いついて編集し、そのとおりに録音していったというテープが思い浮かぶけど、そのものなのだろうか。いくらなんでもという気はしている)、そしてアンディとコリンのデモ録音が26曲。"Grass" と "Dear God" の映像も入ってる。
 発売当時、そろそろ出る頃かというタイミングで京都「スローターハウス」に入ったら、ちょうどかかり始めたところで、その時点では "Summer's Cauldron" は聞いたことがなかったのだけど、これはきっとXTCの新譜にちがいないと立ち尽くして聞いてしまい、メドレーのように "Grass"(先行シングルはNHK-FMのピーター・バラカンさんと鈴木さえ子さんの番組で聞いていた)が始まったときに「おおおお」と感激し、その後も途切れなく繰り出される曲に感極まって動けなかったことを思い出す。不審な客であった。いや、でも、そのときにそこで買ったはず。さっき書いた "The Meeting Place" EPは、個人的に、未発表曲のデモが正式にレコード化された例の嚆矢で、これも先にバラカンさんの番組で聞いたのだけど、政治的な歌詞をトッドがいやがったから外されたのではないかとそのときにも話していたように記憶している "Terroism" がとても好きだった。宅録作品はもともと好きだけど、デモを聞く楽しみがそのあたりから定着したように思う。

10月21日(金)
[一回休み]
10月22日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2016年10月22日】
 老眼鏡を仕事場に、だとよいのだけど、忘れてきたみたい。

 今週は仕事は穏やかで、比較的粛々と、だったのだけど、火曜日だけ、帰ろうとしたところで呼び止められて、緊急対応で残業。途中文字通り走って、ひとを押さえたりして、「きょうはここまでしか」というところまでやって、帰宅。帰りに、仕事場最寄駅のWi-Fiでツイター確認して、ネット放送の「DOMMUNE」で、サラヴァの50周年記念番組をやっていることを知った。30分ほどしか聞けなかったけど、最後のピエール・バルーさんのスタジオライヴは聞くことができた。デュエットで参加していたシンガーソングライター、優河さん、声が大貫妙子さんを少し思わせるやわらかだけど、芯が強いかんじがあってよかった(と思っていたら、翌々日、朝、テレビを点けたらNHK教育「シャキーン」でよい声の歌が流れてきて、最後まで聞いて、名前を確認したら、このひとでした)。

 昔の記憶を補完しようと、あれこれ探していて、過去の日記など見てしまい、どんより。20歳のときに、ほうむめいじやらぶろぐやらついたーが無くて、よかった。

目次に戻る

2016 Kijima, Hebon-shiki