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2016年9月4日〜2016年9月10日


9月4日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2016年9月4日】
 暑さと雨の予感から、昼の買い物から戻ると、ぐったりしてしまい、夕方までへばってました。夕方から図書館に。ブラジル移民についての本と北杜夫の本がことごとく借り出されているのが不思議だった。
 ホームセンターに寄り、DVD/CD収納ケースを1個買い、帰ってから、CDの整理。汗がぽとりぽとり落ちて、まだ整理するには危険だった。整理中、テレビで録画したものを移したDVD-Rに、市川崑監督『満員電車』があった。前に、映画本を読んでいて、見てみたいと思い、その後、市川崑映画祭にかかっていたのを少しあとで知り、見逃した、と思っていたもの。出だしのところは覚えていた。最後まで見ないうちに、ハードディスク整理のためにDVD-Rに移したのだろう。

 先週、CDが1枚届いていたのを書き忘れていた。イギー・ポップ "POST POP DEPRESSION"。2枚買ったら10%引き、ということで、発売が少し先のものと抱き合わせで注文したら、先に届いてしまった。届くのはいつでもいいものとして選んだのだけど。先日のカーネーションのインストアイベントで、触発された作品のひとつとしてあげられていたもの。今年の3月発売ということは、去年のうちに録音されていたものと思うけど、ボウイとの作品を思わせるところがあり。

9月5日(月)
[一回休み]
9月6日(火)
[一回休み]
9月7日(水)
[一回休み]
9月8日(木)
[一回休み]
9月9日(金)
[一回休み]
9月10日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2016年9月10日】
 立てば近眼鏡、座れば老眼鏡、になりつつある。パソコンや本やレコードジャケット、CDブックレットは老眼鏡をかけないと読めないけど、そのまま立つと、単なるひどい近眼のひと、なのでした。電車で移動するときは、「乗れば老眼鏡」。手には本とタブレット(カバンに入れていると音量の調整ができないのと何かのはずみで止まることがあるもので)の状態で、乗り降りの直前に眼鏡をかけ替えるのがなんとも。

 緊急対応が続いたせいで延びていた、というか、何も言われないのをいいことに黙って延ばした課題を今週は。何も言われないのは、わたしひとりで担当しているからということもあるし、わたしの作業時間よりも確認期間のほうが長いのが常だからということもある。そうでなければ、残業しないように「調整」することは難しい。とは言え、前述の緊急案件の絡みもあるので、今週中には形にしておく必要があった、ということで残業も少々。緊急対応もあったので、残業時間が一日分を越えてしまった。振り替えようにも締めまであと一週間しかない。どうしたもんじゃろのぉ(註 NHK朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の主人公の口癖)。

 火曜日。少々残業。帰宅すると、ロバート・クラム(小野耕世訳)『フリッツ・ザ・キャット コンプリート』(復刊ドットコム)が届いた。60年代に描かれたマンガで、映画で知ったのだけど、その頃には邦訳は手に入らなくなっていた(映画が1973年公開とあったので、おやっと思ったのだけど、リバイバル上映だったのだろうか)。だから、どの作品が今回の増補版で追加されたのかはわからないのだけど、ともあれ、手にすることができて、よかった。

 水曜日。左腕、左腰に違和感があり、鍼灸院に。なのに、また重装備のカバンで、失敗。これではおかしくなってもしかたがないと思われそうな。ほとんどは仕事で必要なものではなく、行き帰りの間のためのもので、使うとは限らない、というところが言い訳できない。

 木曜日。朝、出るときには曇ってはいるけど降っておらず、とにかく仕事場に着くまでもってくれればいいんやけど、なんて話しながら出たら、電車が仕事場最寄駅に近づいた頃に降り出し、駅に着いたら土砂降りに。ほどなくして止んだので、いちばんひどく降っているときに歩いていたことになる。
 作業の目処が立ったので、定刻であがって、南森町「雲州堂」に寄り、大木彩乃さんとコトリ木(ことりき)のライヴを聞くことにした。コトリ木は藤木信希さんのひとりユニット名で、今回はソロでも活動している井波陽子さんのサポートによるデュオ。大木彩乃さんの今回の関西での演奏はこの二人による企画らしく、加古川ではひとりずつ、京都では大木さんと井波さんという組み合わせとのことでした。
 コトリ木は、余韻を抑えたピアノがヴォーカルハーモニーを惹き立てる演奏でした。1曲「大きな」曲があって良かったのだけど、タイトルがきちんと確認できず。「ころに」、と聞こえたのだけど。
 大木彩乃さんの歌とピアノは切り絵のようにくっきりとした輪郭をもっていて、緊張感のある構築されたメロディをあざやかに自然なものとして聞かせてくれる。ハーモニーや転調もはじめから備わってるんやろなと思わされる。「ハーモニーをやってみたくて作った」と話されていて納得。他にも、さわりをさらっと弾いたりしながら、没になった歌詞のことや、若いときに背伸びして作った歌詞が今になってしっくりきて歌うようになったことなど自作解説も楽しく。いまもときおり聞く曲も、しばらく聞いていなかった曲も演奏されたけど、しばらく聞いていなかった「今 風になる」を聞いて、不覚にもこみ上げるものが。まるでかつてよく耳にしたシングル曲のように聞いていたけど、シングルにはなっていないのでした。

 帰りに、去年発売された全曲再録によるベストアルバム『ユフラテノ森』を購入。「今 風になる」も、演奏された「メリーゴーラウンド」も、演奏されなかったけど今もよく聞いている「眠る魚」も入ってる。再録といっても、ピアノの弾き語りではなく、菅原弘明さんと佐藤貴子さんとのトリオで、いろんなスタイルで演奏されている。おもしろいパーカッションやなぁと思ったら、佐藤貴子さんはオムトンのひとでした。はちみつぱい「塀の上で」のカバーが異色。リズムを含めて、原曲はほとんどくずしていないけれど、ハーモニーは独自のものをなっている。

 金曜日、も少し残業。帰りに、仕事場最寄駅のWi-Fi経由で、ラジオ関西「夜のピンチヒッター」を聞く。「B面ジャンボリー」と題したシングルB面リクエスト大会。点けたら、ハードなアレンジによる「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」がかかっていた。ツイターでの曲目紹介ツイートを見ると、21st Century Stars「21世紀のラヴァーズ」のB面(カップリング)とのこと。書き込み時刻は19時24分。続いて、漫画家の辻井タカヒロさんのリクエストによる奈良富士子「ひろし君の世界」を聞きながら、「ヒロシ君のロンリーローラーという手もあったなぁ」なんて思っていたら、軽快なロックンロールのリズムで「時計の鳩がー」と。リクエストした小坂一也「待ちぼうけの喫茶店」!(曲目紹介ツイートの書き込み時刻は19時33分)。辻井さんもリクエストに「レコ室にあれば」と書かれていたようだけど、わたしも同じ気持ちでした。あってよかった。かけてもらえて、うれしい。巻上公一さんによるカバーで親しんでいた歌だけど、小坂一也さんのオリジナルは聞いたことがなくて。このところ、リクエストするときは、手持ちの中でラジオでかかったらええな、たくさんのひとが聞いたらええなというものにすることが多いのだけど、今回はそうした大人の余裕は捨てて、聞きたくて探しているのに手に入れられないものをお願いするという初心に立ち帰りました。
 他にもデレク・アンド・ザ・ドミノスの "Tell The Truth"、Perfumeの「Wonder2」、XTC "Dear God" などラジオから流れてきて、どきっとする曲が続いた。何故どきっとするのか、B面だからなのかどうなのか。

 きょうは、日曜は雨になるというので、できることをきょうのうちに。と、ばたばたしていたら、一段落した午後、ぐったりと寝てしまった。夕食もとったあと、クリーニングに出したものの引き取りついでに、少し喫茶店で過ごしたくらい。

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2016 Kijima, Hebon-shiki