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2016年2月28日〜2016年3月5日


2月28日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2016年2月28日】
 二月は「遅く帰らない月間」だったのだけど、ひさしぶりに音楽を聞きに行き、帰宅が23時になった。先週から現時点では一人暮らしなので、帰りを気にする必要はなかったのだけど、昨日、入院中の母親と話をして、挫けそうになっていないことを確かめるまでは気持ちが落ち着かなくて、迷っていた。
 中崎町の「創徳庵」は初めてだったので、明るいうちに場所を確認しなくてはと早めに出たのだけど、買うつもりでいたものが見つからなかったこともあり、すっかり時間を持て余してしまった。なんだかすっかり外出の勘が鈍っている。

 三村京子さんの新譜『いまのブルース』発売記念ツアー二日目。このツアーはフジワラサトシさんが同行し、静岡、大阪、名古屋それぞれに地元のミュージシャンが共演するという趣向で、大阪ではペダルスティールの元山ツトムさんが参加。
 フジワラサトシさんの慎重な歌は、いい歌なのだけど、慎重すぎて、日常的に聞くことが想像できなくて、アルバムに手を出せないでいる。
 元山ツトムさんはディストーションがかかったエレクトリックギターのような音を含むペダルスティールソロ。フリップ&イーノの "EVENING STAR" を思い起こした。

 そして、三村京子さん。詞と声がとても近くなっていた。帰りに、購入した『いまのブルース』のブックレットで確認したのだけど、今回は詞もほとんど三村さん自身が作られている。ということもあるのだろう。キャラ設定なしで、言葉に的確に合った声と歌いかたで歌われていた。よい意味で海外文学の翻訳のような印象を持っていたけれど、そういうところもなく、清々しくて、楽しげだった。屈託はあるけれど、それをきちんと話されていた(東京の状況について、田口史人さんと同様の認識で、危機感を持ってらした)。そうしたところも含めて、直球のひとになった、と思います。良かった。

2月29日(月)
[一回休み]
3月1日(火)
[一回休み]
3月2日(水)
[一回休み]
3月3日(木)
[一回休み]
3月4日(金)
[一回休み]
3月5日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2016年3月5日】
 水曜日に退院する母のため、朝から二階の使っていないベッドを一階に下す作業。休み休みだけど、15時頃までかかった。解体やおろすのにも、それなりに時間がかかったけど、ベッドの上に積んであったアナログ盤の箱をどけたり、道を作ったりといったことにもっぱら時間を費やしておりました。アナログ盤を仕分けし直したい欲求に駆られるも、なんとか抑えた。仕分けと言っても、処分のためではないです。処分すると言っても、わたしが持ってるようなのはたいしたことないので、中古盤店には売れない。店で引き取ったとしても、捨てるだけだろう。と思うと、処分できない。せめて、聞く可能性があるものとあまりなさそうなものを分けて、保管場所を分けるくらいしか。

 作業中は、今週の月曜日から金曜日にかけて放送されていたNHK-FM「夜のプレイリスト」遠藤久美子さんの回の再放送をエアチェックしたものを聞いていました。本放送のときに、選盤と語りの陰影のある雰囲気にどきりとさせられたのでした。かかった5枚は、ミニー・リパートン、ソーレイ、フィオナ・アップル、フローレンス・アンド・ザ・マシーン、ルーシー・ローズ。

 梅田で書店やレコ屋にも寄りたかったけど、時間がなくて、扇町「ムジカジャポニカ」に直行。たゆたうの二人、かりきりんの二人にパーカッショニストの池田安友子さんを加えた5人組、コロイドとbikkeさん、それにゑでぃまぁこんの3組の出演。bikkeさんの歌をひさしぶりに聞きたかったし、コロイドはずっと聞きたいと思いながらタイミングが合わなくて見られなかったし、ゑでぃまぁこんはいつでも聞きたいし、ということで。夕食は「ムジカ」で摂ることにして。

 最初にコロイド。力のこもった歌を歌うひとたちが揃っているので、コーラスがとても力強いのはもちろん、メロディに乗らない吐息や言葉も組み合わせて、躍動感のある間合いを作り出していました。華やかな曲が多かったけど、くぐもったメロディを持った曲もあって、ぐっときました。3月末にミニアルバム『粒粒』が発売されるそうです。

 二番目にbikkeさん。ラブジョイの新旧レパートリーを中心に。阪急百貨店が四条河原町にあった頃の歌はとてもひさしぶりに聞いたように思います。ラブジョイの新しめの歌ほど伸びやかなかんじがした。最後の「野の人の野のうた」は、夕凪/ムジカジャポニカ店長の伊藤せい子さんをゲストヴォーカルに招いて。

 ゑでぃまぁこん、に限らず、きょうは声がとてもよく聞こえていた。よいかんじで響いていた。ゑでぃまぁこんでは、朝倉円香さんのヴォーカルがとてもよくて、ツインヴォーカルのように聞こえるところもしばしば。最近聞かれるようになった曲では、いきいきとしたリズムのポップなものもあるのだけど、ゑでぃまぁこんやなという感触はやはりあって、やはり面白い。そのあたりの曲が収められた2015年10月17日に札幌で録音されたライヴ盤『六つの花と雪虫』を帰りに買いました。

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2016 Kijima, Hebon-shiki