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2016年1月17日〜2016年1月23日


1月17日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2016年1月17日】
 なかなかひとりになれなかったのだけど、母親が美容院に行った隙に、デイヴィッド・ボウイ "★ (BLACK STAR)" を聞いた。ブックレットは全編黒地に黒で文字が刷られている。読めません。表紙だけ白地なのが残念。シングル "Sue" のざわついた感触は少し整理されて、太い音でリズムを強めつつ、はみだした音がそこここに転がっているかんじに。その間をぬって声が響く。声に被さるに、あるいは導くように、やわらかなキーボードの音が付いていることも強い印象を残す。"Sue" も "'Tis a Pity She Was a Whore" も新たに録り直されているようだ。最後に、優しいメロディで、"I can't give everything away" という言葉が置かれていることがとても切ない。
1月18日(月)
[一回休み]
1月19日(火)
[一回休み]
1月20日(水)
[一回休み]
1月21日(木)
[一回休み]
1月22日(金)
[一回休み]
1月23日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2016年1月23日】
 今週の出来事。年末年始恒例の出稿ラッシュは、数は以前ほどではないのだけど、ぎりぎりだったり手間がかかるものだったりして、あわただしさは変わらない。ようやく落ち着いてきて、懸案の長期課題にとりかかれた、と思ったら、急に…というか先延ばしにし続けてきたのでいたしかたないのだけど、提出日が考えていたものより早められて、息を詰めて走り抜けるかんじでありました。とは言え、できあがった老眼鏡を受け取りに行ったり、鍼灸院に行ったりしているので、やはり昔ほどではない、か。

 老眼鏡のできあがりは月曜日だったのだけど、月曜日は忙しくて断念。火曜日に、梅田の眼鏡店に。かけたときの見え具合の確認のために示されたサンプルには、細かい文字の新聞や雑誌の一部が貼られていたのだけど、CDの背が並んでいる写真が実物大で貼られていることに笑ってしまった。そうなんよ、それで困っているんよ。曲目や解説も加えてほしい、と思いました。
 ぼちぼち仕事の作業中や本を読むときにかけていますが、かけかえるタイミングがむずかしい。ホームに居るときは通常眼鏡のほうがいいけど、乗ったら本を読みたいのでかけ直したい。老眼鏡をかけて作業をしていて、呼ばれてそのまま打ち合わせに出たら板書が読めない、とか。女の子の顔を近くで見たら、いつもよりきれいに見えて心躍ったりということも、まぁ。近付かないと効果がないので、なかなか機会はないと思いますが。

 火曜日は20日なので、21日発売のCDがもう出ているのではないかと寄ってみたけれど、見当たらず。以前、A君宅でかかっているのを聞いて、いいなと思ったアン・バートンの "ANN BURTON SINGS FOR LOVERS AND OTHER STRANGERS" がジャズの廉価盤コーナーで面出しされていたので、買うことにした。これも老化と自覚してますが、行くとなんか買うもんあったなと思うのにそれがなにか思い出せないということがはありまして。見ると、ああ、これと思い出す。だから店に置いてあるとありがたいのだけど。
 アン・バートンの "SINGS FOR LOVERS AND OTHER STRANGERS" は1972年のアルバムで、ロッド・マッキューン("A Boy Named Charlie Brown" が入ったCDを買うのは3枚目)、ロバータ・フラック、ビートルズ、ジェイムズ・テイラー、バフィ・セイント・メリーといったポップ畑のひとの楽曲をメインに、古いフォークソングやクルト・ワイル曲を歌っている。"For All We Know" は、カーペンターズの歌で馴染みがあるけれど、元は映画 "LOVERS AND OTHER STRANGERS" の主題歌、ということで、その映画の題名からアルバムタイトルは採られているのでした。小さくずっと鳴っているオルガンが印象的。"For No One" をこのところ聞きたいと思っていたということもあった。

 先週、"OAK RECORDS: NEW YORK NEW YORK" を店頭で買ったあと、入荷が遅れている通販注文を解約した。その頃知って、おおっと思って注文したArpのアルバムも入荷の見込み無しとなっていたので、一緒に解約した。結局、3枚買ったら割引率が高くなるという理由で合わせて注文したブライアン・イーノ "NERVE NET/MY SQUELCHY LIFE" だけが残ってしまった。もちろん、それも欲しかった一枚ではあるのだけれど。
 で、すっかり忘れていたのが、受け取りに、このところ利用していない店を指定していたこと。近くにできたイートインコーナーのある店を最近利用しているのだけど、何故か、この注文はそこが指定できなかった。で、前によく使っていた店を指定したのだけれど、その店が今年に入って改装のため休業してしまっていて。前を通りがかったときに、ああ、改装するのかと思ったものの、そこを受け取りに指定していたことはすっかり忘れていた。"NERVE NET" の受け取り先を指定し直してください、という連絡が来て、通常どおりの指定方法ではなく、別途調べてメールのかたちで連絡しないといけなかったのだが、途中下車で寄れる店を指定した。到着したのは木曜日の午後。そのことを夜に帰宅してから知り、金曜日の夜に途中下車して受け取り。そして、その翌日、元々指定していたコンビニは新規オープン。ううむ。
 "NERVE NET" は1992年のアルバム。この頃は、イーノさんの新譜を聞かなくなっていた。アンビエントではないけれど、起承転結ポップではなく、繰り返して聞く予感がなかったから。2014年盤は、その前に作られながらお蔵入りになったポップアルバム "MY SQUELCHY LIFE" の発掘盤との2枚組ということで。"MY SQUELCY LIFE" は動画配信サイトで聞いたけれど、ちゃんとしたのが手元に欲しくて。ジョン・ケイルとの1990年の共作 "WRONG WAY UP" に近い感触もある。

 朝、先日の手作りハニワ教室で作ったハニワを受け取りに。いちばん近くなので、ちゃんと焼けているか確かめがてら。みんなちゃんと焼けてました。戻って、すぐに再び出て、南森町「雲州堂」に。おかちめんこ、ゑでぃまぁこん、ラベンダー・ピローのライヴ「窓灯りのむこう」。ゑでぃまぁこんも、ラベンダー・ピローも「雲州堂」で見てみたかった。12時半開場には間に合ったのだけど、リハーサルが長引いていた。もともと食事もするつもりだったので、開場を待ちながら、昼食。
 おかちめんこ、三味線とクラリネットのデュオ、でしたっけ。以前見たときはギターだったと思う。ギターのときもあるらしい。落語のようなおかしみのある噺を歌でつなぐ。ゑでぃまぁこんは、きょうは水谷康久さんが欠席とは聞いていたけれど、江崎將史さんがゲストで入られるとは。トランペットが新鮮。曲も、初めて聞く曲が多かったような気がする。なじみのある曲でも、アレンジやアンサンブルはきくたびにちがうかんじになってきているので、楽しい。ラベンダー・ピローもアルバムに入っていない曲多し。やりとりを見るのも楽しい。

 16時過ぎに終了。長くなるかとも思っていたのだけど、夜にもイベントが入っているらしく。次の予定まで2時間あるので、梅田に移動。マルビルで、1月21日発売で買う予定にしている3枚を探す。が、1枚しか見当たらず、勢いがつかない。24日期限の百円券を使って、レーベルのキャンペーンで半額になっていたフライング・ロータス "YOU'RE THE DEAD!: INSTRUMENTALS" を。オリジナル盤がかかっているのを聞いて気になったのだけど、禍々しいジャケットイラストに躊躇して、それきりにしてしまっていた。インストゥルメンタル版は、禍々しさが8割減。

 18時から南森町に戻り、「音凪」で、吉田省念さんとGofish(テライショウタさんソロ)のライヴに。アコースティックギターの音がよく響く。声もよく通る。吉田省念さんのアコギと歌にはポール・マッカートニーっぽさを感じるときがときどきある。「バンドとちがって100%になることがない」「すべてが表れてしまう」「内股外股」などの弾き語り論も。Gofishは、コントラバス、チェロとのトリオで録音された『とてもいいこと』では波間にこぎだす小舟のごとくだったけど、ソロではとても力強く。新作からの曲が多かったか。帰りにその『よかんのじかん』とネス湖の新作『born in sun, forms sink』を買う。『よかんのじかん』もトリオで録音されているらしい。きょう聞いたのとはちがったかんじで聞けるのかな。

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2016 Kijima, Hebon-shiki